ごあいさつ
私は小児科診療所を開設して30年経ちますが、平成24年(2012)に、『日本小児診療多職種研究会』を立ち上げました。
そして第1回の日本小児診療多職種研究会を、当時北九州市立八幡病院の院長であった(故)市川光太郎先生に御協力・応援をいただき、私が会頭となり、北九州市で開催いたしました。
これまで第1回から第10回まで、日本小児診療多職種研究会の名称にて学術集会を続けておりましたが、2025年3月に開催された第11回からは、日本小児診療多職種学会と名称を変更し、年次集会を開催しております。
今回私は4度目となる会頭に手を挙げ、第13回日本小児診療多職種学会を、もう一度北九州市で開催いたします。
私のような小児科開業医は、学問的に深い内容の医療を行っている訳ではなく、最近は、子どもたちの抱える(他の子と少し違う)個性や悩みに少しでも寄り添って手を差し伸べたり、保護者に対して子どもの個性を説明したり、一緒に対応を考えたりする仕事が多くなってきました。そのため、開業医と紹介先の総合病院、或いは大学病院の勤務医の先生方との連携だけでは、子どもたちにも保護者の方にも、十分に満足していただける診療が難しくなってきております。小児の診療に直接、或いは間接的に携わられている広い分野の専門家の先生方とも密接に連携をとることによって、はじめて、子どもたちにも保護者の方々にとっても、将来に向けての方向性が示せるように感じております。
このようなことから、第13回の学会では、小児の診療に携わっておられるいろいろな立場や職種の専門家の先生方に集まっていただき、皆様が対等な立場で講演を聞き、討論し、談笑できるような勉強の場を作りたいと考えました。
医療関係では小児科医だけでなく、小児を診ておられる他科の先生方、臨床検査技師、臨床放射線技師、薬剤師、CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)、視能訓練士、受付事務、更には、療育関連(言語聴覚士・作業療法士・理学療法士・公認心理師・音楽療法士)、教育関連(保育園・幼稚園の先生、小中学校の教諭・養護教諭)、公的施設関連(保健師・警察・救急隊員・児童相談所・障がい児施設・放課後デイ施設の先生)など、“ 職種の垣根を越えて ” 多岐にわたる先生方にお声を掛け、講演・一般演題・セミナー等を企画しています。
会場に座っているだけで、小児の診療に関するいろいろな研究や話題がマイクを通して降り注いでくる講演や一般演題。或いは、自分自身の勉強や努力だけでは中々得られないような知識や手技を一流の講師陣に指導していただけるセミナー。他の研究会・学会等では、個々の専門分野でしか学べなかった知識を、本学会では他の職種の皆様も交えて討論できることから、お互いに予想もしなかった発想や考え方を学ぶことが出来ます。
この学会に参加することで、他の職種の情報を学び、他の職種を理解し、そして、他の職種との連携・協働がスムースに行われるようになることが、子どもたちの幸せに繋がるものと信じております。
ちょっぴり涼しくなり始める9月中旬の4連休。土曜日も含めると5連休となるうちの2日間を、勉強の時間にしてみませんか?
皆様のお越しを、北九州でお待ちしております。
2025年8月
第13回日本小児診療多職種学会 会頭 倉重 弘